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寿司屋事典

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地域によって特色が全く違う?「いなり寿司」とは?

油揚げの中にすし飯を詰めた寿司です。「おいなりさん」「いなり」「きつね寿司」「こんこん寿司」と呼ぶこともあります。いなり寿司のように、すし飯をなにかに包む料理を「茶巾寿司」と言います

地域による特色

地域による特色

諸説は様々ですが、江戸時代、稲荷神社に供えてあった油揚げの中にごはんを詰めたことが始まりだという説が広く知られています。家庭でも簡単に作れ、子どもにも食べやすいあじであったことから、瞬く間に全国へと広がりました。江戸時代の文献には、屋台でいなり寿司が売られていた様子が記されています。現在のように一口サイズのいなり寿司ではなく、細くて長いいなり寿司を作り、注文に応じてそれを切って販売していたようです。

枕型と山型

いなり寿司の形には、「枕型」のものと「山型」のものが見られます。枕型のいなり寿司は、四角い油揚げを中央で半分に切るか、一辺を切り落とすなどして形をつくります。山型のいなり寿司は、真四角の油揚げを対角線上で切って三角形を作り、その中にすし飯を詰めて山型を作ります。

東西で分かれるいなり寿司の形

関東地域では、枕型のいなり寿司が多く見られます。煮付ける際には濃い口醤油を使用し、油揚げの色を濃く仕上げたものが多く見られます。埼玉県熊谷市の一部の地域では、通常の倍の長さの油揚げを使用したいなり寿司が作られており、型崩れ防止としてカンピョウを巻き付けた商品もあります。

一方、関西では山型のいなり寿司の方が一般的で、「揚げ寿司」「しのだ寿司」と呼ぶこともあります。油揚げを裏返して、白い面を表側にする地域もあります。

いなり寿司の中身

油揚げの中に、具材を混ぜ込んだすし飯を詰める場合もあります。特に関西地域を中心とする西日本では、五目寿司のように様々な具材が入ったいなり寿司の方が一般的です。家庭で簡単に作る場合なども、ニンジンやゴボウ、シイタケなど、いくつかの具材を混ぜ込むことがほとんどです。また、すし飯ではなく、混ぜごはんを詰めたり、東北地域では、食紅や紅ショウガを使い、赤く染めたすし飯を使うこともあります。

初午の日

「初午の日(はつうまのひ)」とは、2月に入って最初に迎える午の日です。稲荷神社の本社として知られる伏見稲荷へ神が降りてきたとされる日に由来する祭で、全国の稲荷神社で周知されています。この日には、神様にいなり寿司を供える「初午いなり」という風習があり、それを発展させるかたちで、「初午の日にいなり寿司を食べて福を招こう」との活動が広がっています。

助六寿司の由来

巻き寿司といなり寿司が一緒になった弁当のことを「助六寿司」と呼びますが、これは、歌舞伎一八番「助六由縁江戸桜」から名付けられました。この物語には、「助六」という名の主人公と、その愛人の「揚巻」が登場します。「揚巻」の名から「油揚げ」「巻き寿司」を連想させ、「助六寿司」の組み合わせが誕生しました。