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ラーメン屋事典

ラーメン屋事典

郷土の味を感じさせる中部地方

中部地方は、日本海に面する北陸地方、内陸部の中央高地、太平洋に面する東海地方に分けられるだけあり、気候だけでなく文化にも違いがあります。ところが、ご当地ラーメンに関しては、新潟県の燕三条系ラーメンといった働く人のために誕生したもの、岐阜県の高山ラーメンなどの地元の人々に愛され、食文化を築き、郷土の味になっているものが多いのが特徴です。長野県の安養寺ラーメンなど、日本全国にじわじわとその知名度を上げているものもあります。

職人や労働者の胃袋を満たしてきたラーメン

職人や労働者の胃袋を満たしてきたラーメン

新潟県の燕市と三条市には工場地帯が広がり、そこで働く人々によって燕三条系ラーメンが生まれました。麺は、うどんのような太麺で魚介類の出汁がきいた濃い目の醤油スープに大量の豚の背脂がかけられています。また、金物の町として栄えてきた三条市には、鍛冶職人たちに出前で届けていた三条カレーラーメンもあり、70年以上の歴史があると言います。60年以上の歴史があるのが、富山県の富山ブラックラーメンです。真っ黒な濃口醤油のスープ、粗挽きの黒こしょうがかかった塩辛い味付けが特徴です。富山大空襲後の復興作業に従事していた労働者のために誕生したと言われています。

働く人々向けから今やご当地ラーメンに

福井県の敦賀市の駅前に初めてラーメンの屋台が誕生したのが、1953年(昭和28年)。当時は「中華そば」と呼ばれ、駅に降り立つ客や旧国鉄職員たちに親しまれていたとのこと。現在は豚骨をベースに、専門店では鶏ガラを合わせた醤油味、中華料理店では中華スープを使うなど、様々な味が楽しめます。同じ鶏ガラスープでも、愛知県名古屋市の台湾ラーメンは、ひき肉とニラ、たっぷりの唐辛子がトッピングされた激辛ラーメンです。元祖の中国台湾料理店味仙の店主が台湾出身であり、台湾で食べられている台仔麺をアレンジしたものがはじまりで、当初は従業員のまかない用に作ったものだったそうです。今や名古屋のラーメン専門店には欠かせないメニューになっています。

年越しそばとしても食されるラーメン

岐阜県の高山市では、そばと注文すると中華そばが出されると言います。鶏ガラと煮干し、野菜などで出汁を取り、寸胴鍋で醤油やみりんを加えてスープを作る全国的にも珍しい手法のラーメンで、醤油味しかありません。蕎麦は「生そば」か「日本そば」と言う必要があるそうで、年越しそばはこの中華そばが食べられているそうです。北陸で「8番」と称される程、親しまれているのが石川県の加賀市発祥のラーメンチェーン店、株式会社ハチバンの8番ラーメンです。国道8号に面したことから命名されたそうですが、中国やタイにも店舗を拡大しています。

じわじわと注目を集めるニューフェイス

2008年(平成20年)に産声を上げたばかりのご当地ラーメンが、長野県佐久市の安養寺ラーメンです。信州味噌発祥の地の安養寺みそを使った味噌ラーメンで、安養寺みそを80%使用すること以外は、スープや麺、具は店独自の味で展開されます。地元で提供する店が増えています。