フルーティーな香りと甘みのある大吟醸は女性にも人気!幻の酒と呼ばれる「十四代(じゅうよんだい)」/ホームメイト
幻の酒と呼ばれる「十四代」は、雪に囲まれた山形県村山市に蔵を構える「高木酒造」が手掛けています。フルーティーな香りと甘みのある大吟醸は、日本酒に馴染みのない人や、女性に飲みやすい酒として1994年(平成6年)頃に大ブレイク。当時は淡麗辛口(たんれいからくち)が日本酒の主流だった中で、喉越しの良い芳醇旨口(ほうじゅんうまくち)の新しい魅力を世に放ちました。
人気に火が付つくと当然飲みたい人が増え、需要が増加しましたが、それでも量産はせず、これまで通りの方法を貫き通しています。そのため、市場では入手困難な「十四代」にプレミアが付きました。ここでは「十四代」の名前の由来、ラインナップの一部を紹介します。
名前の由来

創業は1615年(元和元年)。少人数で酒造りを行なう小さな蔵元の「高木酒造」は、「十四代」が有名になる前、地元では特別本醸造「朝日鷹(あさひたか)」という銘柄で知られていました。
「十四代」の名前は、1963年(昭和38年)頃、先代の14代目が「十三代」「十四代」「十五代」「十六代」などを登録商標に申請し、数字は登録商標できないルールだったものの、人物名に間違えられたのか、奇跡的に「十四代」だけ通ったことで付けられました。
「十四代」秘話
高齢のために杜氏(酒造りの最高責任者)が退職したのをきっかけに、1993年(平成5年)に高木顕統(あきつな)さんが15代目に就任し、酒造りを手掛けるようになりました。
15代目の顕統さんは大学で酒造りについて学んだものの、実際に造り始めるとすぐにはうまくいきませんでした。酒造りを始めた当初は、生真面目な性格とプレッシャーから急性胃炎で倒れ、救急車で運ばれたこともある程でしたが、酒造りに没頭し、数々の困難を経てこれまでの日本酒にはない甘みのある酒を生み出したのです。
また、酒屋や居酒屋に「十四代」を丁寧に扱ってもらえるよう、ラベルを書家の岩崎潮風(ちょうふう)氏に書いてもらい、上品に光る箔押しで印刷することで高級感を演出。さらに、20種類程あるラインナップについて、それぞれ時期をずらして年1回ずつ出荷することで、毎月違う「十四代」が楽しめるようにしました。その時期を逃すと1年間待たなければ買えないように工夫したのです。
ラインナップ
「十四代」のラインナップを紹介します。
本丸 秘伝 玉返し
特別本醸造酒で吟醸酒に負けない程のフルーティーさを感じさせてくれる酒で、自社の純米粕取り焼酎がブレンドされています。
アルコール度数:15度
酒米:五百万石
精米歩合:60%
龍の落とし子 雫酒
メロンのような香りを放つ純米大吟醸。先代が交配をして開発したオリジナルの酒米、龍の落とし子を使っています。甘み、旨味が口の中に広がり、さっと消える飲み心地です。
アルコール度数:16度
酒米:龍の落とし子
精米歩合:50%
中取り 播州愛山
優しい甘みを持つ純米大吟醸。切れの良い飲み口が印象的な大人の味です。純米吟醸の中取りは、酒米を変えて製造した「播州山田錦」や「越前雄町」などがあり、それぞれの異なる味わいを楽しむことができます。
アルコール度数:16度
酒米:愛山
精米歩合:50%

