ご希望の飲食店情報を無料で検索できます

クックドア

文字サイズ

レストラン事典

レストラン事典

和食を盛り込んだフランス料理を作る料理人「坂井宏行氏」

1942年(昭和17年)日本占領下の朝鮮半島出身のフランス料理人で、「ラ・ロシェル」のオーナーです。和食のエッセンスをふんだんに盛り込んだフランス料理が得意で、フジテレビ「料理の鉄人」で2代目「洋の鉄人」として活躍しました。フランス料理人としては珍しくオーストラリアのパースで修業をしました。「異端」をさらに強めたのが、坂井氏自らが「運命の人」と呼ぶ金谷氏との出会いと「味吉兆」での修業でした。

オーストラリア修行

オーストラリア修行

1942年(昭和17年)日本占領下の朝鮮半島で生まれ、終戦後母親の実家の鹿児島県出水市に引き上げました。辻調理師専門学校に通いながら「ホテル新大阪」で2年間修業しました。19歳でオーストラリアに渡り、同国第4の都市パースにある「ホテルオリエンタル」にて1年半フランス料理の修業をしました。帰国後、日本のフランス料理の先駆者として「吉田茂の料理番」を務め、坂井氏自身が憧れた志度藤雄氏のレストラン「四季」で3年間修業しました。渋谷のレストランレンカでシェフ代理、大阪万博の名鉄パビリオンのシェフとして働きました。

金谷鮮治さんとの出会い

1971年(昭和46年)、坂井氏にとっての「運命の人」金谷鮮冶氏に出会います。日本人の口に合うフランス料理を提供するため、金谷氏の勧めで大阪の老舗料亭「味吉兆」で和食の基礎を学びました。金谷ホテルグループが一流の食と芸術を追究して造った「西洋膳所ジョン・カナヤ麻布」に初代シェフとして迎えられ、懐石とフレンチが融合した坂井氏の料理は評判を呼びました。

「ラ・ロシェル」開店

1980年(昭和55年)に南青山に「ラ・ロシェル」をオープン。1989年(平成元年)に渋谷に移転すると共に、「グランカフェ」も新たにオープンしました。フジテレビ「料理の鉄人」に初代洋の鉄人・石鍋裕氏のあとを継ぐ2代目洋の鉄人として6年間出演しました。和の鉄人・道場六三郎氏と中華の鉄人陳建一氏の2人の大先輩と共に、真剣勝負に挑む機会を得たことで、坂井氏の料理は大きく進歩しました。「ラ・ロシェル」はその後も拡大を続けると共に、フランスより農事功労賞「シュヴァリエ」を受賞、厚生労働省より「現代の名工」にも選定されています。2000年(平成12年)に開催された先進国首脳会議では、ランチ担当として腕を振るっています。

ラ・ロシェル

フランス料理人でありながらフランスでの修業経験もなければ、お酒も飲めない「異端」坂井氏が提供するのは、「西洋膳所ジョン・カナヤ麻布」で培った日本人のためのフランス料理です。「食の楽しさ」を追究し、食材を一番おいしく味わえる料理を提供しています。店名「ラ・ロシェル」は大西洋に面したフランス西部ポワトゥー・シャランと地域の港湾都市に由来します。初めてフランスを訪れたラ・ロシェルの入江の景色に惚れ込み、いつか自分の店の店名にしたいと考えていました。

1999年(平成11年)、レストランウェディングをコンセプトとする「ラ・ロシェル南青山店」を南青山ル・アンジェ教会に隣接する形でオープンしました。南仏風の建物と野菜とハーブがおりなす料理が人気です。2002年(平成14年)には、自身の故郷九州に素材を活かした料理が自慢の「ラ・ロシェル福岡」を、2010年(平成22年)には駅直結の東急キャピトルタワーの1階に「ラ・ロシェル山王」を開店しました。