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喫茶店・カフェ事典

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花などの香りを楽しむ「フレーバードティー」

茶葉にフルーツやスパイス、花などの香りを付けた紅茶を「フレーバードティー」、または「フレーバーティー」と言います。もちろん茶葉その物の風味を味わうのも良いですが、着香することで紅茶のバリエーションも多彩になるので、そのときの気分や季節に合った紅茶を選ぶなど、ティータイムの楽しみが広がりますね。近年では、香りのみならずドライフルーツや花びらなどが加えられた、見た目も美しいフレーバードティーが人気を集めています。日本国内でも何十種類ものフレーバードティーを取り扱う紅茶専門店も見られるようになってきました。

フレーバードティーの分類

フレーバードティーの分類

実際に茶葉に香りを付けるには、以下の通り3つの方法があるとされています。

フレーバード
フルーツや花などから摘出した精油を茶葉に吹き付けて乾燥させる方法で、アールグレイもこのように作られています。
ブレンデッド
花びらやドライフルーツ、ピールなどを茶葉に加えた方法で、そのまま茶葉と一緒に蒸らして抽出するため、実際に材料の味が感じられます。
センテッド
香りを吸収しやすい茶葉の性質を利用し、香りづけの材料の近くに置き香りを茶葉に吸わせる方法で、ジャスミンティーなどもこうして作られます。

フレーバードティーを代表する2つの歴史ある紅茶

ラプサンスーチョン
発酵茶発祥の地、中国の武夷山で作られていた「正山小種(ラプサンスーチョン)」という茶葉に松の木を燃やした煙の香りを付けた物が最初のフレーバードティーとして知られており、のちのアールグレイ誕生のきっかけになった紅茶とも言われています。濃いオレンジ色の水色で強いスモーキーフレーバーがあり、非常にクセがあるため好みが分かれる紅茶でもあります。イギリスではスモークサーモンやチェダーチーズと共にアフタヌーンティーで飲まれることも多く、事実生産された紅茶のほとんどが、イギリスに輸出されています。硬水で淹れた紅茶は香りや渋みなどを抑えるため、穏やかで飲みやすくなることもヨーロッパで人気を誇る理由のひとつでしょう。ストレートで飲まれることが多いですが、ミルクにもよく合います。
アールグレイ
ラプサンスーチョンに並び有名な、柑橘果実ベルガモットで香りづけされたイギリス伝統のフレーバードティーです。1830年代にイギリスの首相を務めた「グレイ伯爵」が中国のラプサンスーチョンを非常に好んだことを発端に、茶商がその代用として当時流行していたベルガモット香料を茶葉に吹き付けて作り上げ、これが「アールグレイ」としてイギリスで大ヒットとなりました。現在でも高い人気を誇るアールグレイは、基本的に昔から中国のキーモンを使用することが多いですが、他にも様々な品種・等級の茶葉をベースに作られており、茶葉本来の香りとあいまってそれぞれ他にない風味を作り出しています。ベルガモット特有の香りはホットのストレートで飲むと深く感じられ、アイスティーに用いると比較的飲みやすくすっきりとした味わいとなり、ミルクとの相性も良いためミルクティーとしても飲まれます。