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お好み焼き事典

お好み焼き事典

お好み焼き関連企業 イカリソース

お好み焼きの味付けに欠かせないばかりか、日本人の食卓に必要不可欠な調味料が、ソースです。現在日本には、大手食品メーカーからその地方特有の言わゆる「地ソース」に至るまで、100以上ものソースメーカーが営業しているとのこと。その中でも最古のブランドが、イカリソースです。大阪を中心に幅広く人気があるソースメーカーで、「関西のソース」と言えばこのイカリソースを真っ先に思い浮かべる方も多い程です。大阪のスーパーマーケットにはずらりとイカリソースが並んでいる風景が見られます。

現存する最古のソース

現存する最古のソース

イカリソースの歴史は大変古く、その始まりは1896年(明治29年)、つまり日清戦争が終結した翌年にまでさかのぼります。現在日本にあるソースブランドの中では最も長い歴史を持つソースがこのイカリソースです。

イカリソースの歴史

創業者の木村幸次郎が、日清戦争の最中に中国の都市・天津で味わったイギリス製のウスターソースのおいしさに心を奪われたことがイカリソース誕生の原点です。当時の天津は第二次アヘン戦争の結果を受けて開港され、諸外国との貿易が行なわれていた国際都市でした。そのため、ヨーロッパやアメリカの製品が街で売られており、そこで木村はイギリスのウスターソースに出会ったのです。

その後木村は外国製のソースやその原料となるスパイスを日本に持ち帰り、1896年(明治29年)大阪に「山城屋」という食品代理店を開き、イギリス人調理師と手を組んでソース作りを始めました。たび重なる失敗を繰り返し、試作の数はなんと194回にも及んだ末についに完成させたソースを「イカリソース」と名付け、世に出したのです。

大量生産の技術を獲得し、ソースだけではなくワイン・ケチャップ・缶詰など様々な食品も売り出した上、販売戦略や広告手法にも長けていた山城屋の業績は伸びていきました。しかし一番の主力商品はやはりソースであり、1951年(昭和26年)には「山城屋」から社名を「イカリソース」に変更する程でした。そして「関西のソース=イカリソース」というイメージ戦略がより庶民に浸透してくことになりました。現在は関東を代表するソース会社・ブルドックソースの傘下となりましたが、今でもイカリソースは関西が誇るソースブランドとして絶大な人気があります。

豊富な商品ラインナップ

イカリソースの企業特徴として、商品ラインナップの豊富さが第一に挙げられます。ウスターソース・中濃ソースはもちろん、とんかつソース・デミグラスソース・塩だれソースなどがそれぞれ家庭用・業務用共に揃っています。そして忘れてはならないのがお好み焼き・焼そば・たこ焼きの大阪名物「粉もの」用ソースのラインナップです。これ程の商品の豊富さは、関西地方の好みがその根拠となっています。それぞれの地方の売れ筋ソースと言えば、関東地方は中濃ソース、中部地方はウスターソース、広島地方ではお好み焼きソースが挙げられますが、関西地方では用途に応じてソース使い分ける傾向があるためです。関西に根付いた日本最古のイカリソース。これからも関西人の舌を魅了していくことでしょう。