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お好み焼き屋事典

お好み焼き屋事典

お好み焼きの味を引き締めるソース・マヨネーズ

小麦粉、肉類、魚介類、野菜、その他のトッピング…などなど、ありとあらゆる素材が一枚に焼かれるお好み焼き。それらの多種多様な素材をグッとひとつにまとめているのが、ソースやマヨネーズの味です。個性豊かなメンバーが口々に主張するにぎやかなミーティングをぎゅっと引き締め、全体としての方針、つまりお好み焼きの味の方向性を決める、言わば有能な議長のような役割を持っています。ソースやマヨネーズがあって初めてお好み焼きが存在すると言っても過言ではありません。

お好み焼きとソース

お好み焼きとソース

日本人が言わゆる「ソース」と出会ったのは、明治時代初期のことだと言われています。元来「ソース」とは調理の際にある食品に添加される調味料全般を指す言葉ですが、明治時代に日本人が知ったのはイギリス・ウスターシャー州の町ウスターで発祥した「ウスターソース」であり、そのことから日本語で「ソース」とは単に「ウスターソース」を指すことが多く見られます。このウスターソースの味を目指して日本人の味覚に合うソースが開発され始めたのは明治時代中期から後期にかけてのことで、醤油醸造会社や食品代理店・販売店など各社がこぞって国産ソースの製造に着手していきました。大正時代になると日本人の洋食への関心がさらに増していき、ウスターソースは日本に浸透していくこととなりました。

戦後のお好み焼きブーム到来後

一銭洋食、もんじゃ焼き、どんどん焼きなどお好み焼きのルーツとなったメニューにはウスターソースが使用されていました。当時は「ソースをかける料理=洋食」という概念があったため、庶民的でありながらもちょっとしゃれた料理としての側面もあり、各地で人気料理となって親しまれていきました。しかし戦後、本格的なお好み焼きブームが到来すると、ウスターソースよりもさらにお好み焼きに合うソースはないものか、という声が各地で挙がるようになります。その理由は、粘性が低くさらさらしたウスターソースは厚みのあるお好み焼きから流れ落ちてしまう、というものでした。お好み焼きをしっかりと味付けするためには、粘性の高い「とろみ」のあるソースの開発が必要となっていったのです。

お好み焼きソースの旗手「オタフクソース」

中でも現在「お好み焼き専用ソース」として最も広く知られているのが、「オタフクソース」です(詳細は「オタフクソース」の頁を参照して下さい)。この会社がお好み焼き専用ソースを開発したのは1952年(昭和27年)のこと。以来、地元広島県のみならず、全国にその名が知られ、お好み焼き店はもちろん、各地のスーパーマーケット店頭でも「オタフクソース」が気軽に入手できます。

お好み焼きとマヨネーズ

諸説ありますが、お好み焼きにマヨネーズをかけるようになったのは1970年(昭和45年)頃だと言われています。大阪のお好み焼き屋で定着されたと伝えられており、現在でも大阪ではマヨネーズをかけたお好み焼きが多く提供されています。しかしマヨネーズへの考え方は店によって異なっており、マヨネーズを置いていないお好み焼き屋も多くあります。さらに、お好み焼きの熱によってマヨネーズの卵成分が凝固してしまうことを防ぐために、マヨネーズは食べる直前にかけることをすすめている店もあります。