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ステーキレストラン事典

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あさくま

あさくまは愛知県名古屋市に本社を置く株式会社あさくまが運営するステーキレストランチェーンです。体格がよく「熊さん」と呼ばれていた創業者の近藤誠司氏は、創業以前に仕出屋旅館として「ドライバーズコーナーキッチンあさくま」を営んでおり、朝早くから仕入れに出掛けていたために「朝駆けの熊さん」と呼ばれていました。そのあだ名が「あさくま」の名称の由来となっています。

博覧会で飛躍

博覧会で飛躍

あさくまは1948年(昭和23年)創業。1962年に近藤誠司氏が愛知県日進町(現・日進市)でドライバーズコーナーキッチンあさくまを創業しました。1973年(昭和48年)には株式会社あさくまを設立し、フランチャイズ展開を開始。翌1974年(昭和49年)には日本で初となる調理人を店舗に置かない「コックレス店舗」をオープンしました。1980年(昭和55年)には、店舗でも人気だったコーンスープのレトルトやドレッシングの販売を開始しました。1985年(昭和60年)にはつくば科学万博のアメリカ館に出店。さらにアメリカへの進出も果たしました。1989年(平成元年)には世界デザイン博覧会に出店。2005年(平成17年)には愛知万博ドイツ館の一部を藤が丘店に移築し、リユースされたモチーフとして人気となっています。

人の力で経営再生

順調に店舗数を増やしていったあさくまでしたが、1990年代の中盤から外食産業全体が低迷期を迎え、あさくまも大きく売り上げを落としてしまいます。しばらくは不振に陥っていましたが、2006年(平成18年)外食産業の運営を行なう株式会社テンポスバスターズとの資本・業務提携を結び、2008年(平成20年)テンポスバスターズ創業者の森下篤史氏が社長に就任します。言われた仕事だけをすればいいという慣習が根強かったあさくまでしたが、店舗で働く店長、社員、パートのやる気を喚起して創意工夫を発揮させるという意識改革が功を奏し、経営は再び軌道に乗りました。そのなかで生まれた「街の中のリゾートゾーン」としてリラックスして楽しい人間関係を構築する、というコンセプトのもと、店舗を「食の公園」とする店作りをすすめています。

等級には表れない牛肉のおいしさ

牛肉の等級はA5が最高でC1まであり、価格評価もこれにしたがってさがるのですが、あさくまで提供される牛肉はA2等級の赤牛。決して高い評価の牛肉ではありません。ただし、数字が示す肉質等級は、脂肪交雑、肉の光沢、肉の締まり、及びきめ、脂肪の色沢と質の評価のうち、最も低いもの。実は草だけを食べて育った赤牛は、脂肪がほとんどつかないため、どんなに健康で大きく育っても等級はA2しか評価されないのです。もともとは在来種として、日本全国で見られた褐毛和種牛ですが、農耕牛として飼われていたものがほとんどで、機械農耕が主流になった現在はほとんど見ることができません。ところが熊本県の阿蘇高原で食肉牛として細々と生存していることを知った近藤誠司氏は、実際に訪れて試食し、その赤牛の旨さを知って、お店に出すことにしました。脂は少なめなので溶けるような甘さではないのですが、赤身のしっかりした肉の味を味わうことができます。