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ステーキハウス事典

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ステーキ店の鉄板で見かけるペレット!ステーキを鉄板にのせるのは日本独自の文化!?

ペレットとは、ステーキの鉄板に乗せられた、鉄の固まりです。切った肉を自分の好みの具合に焼くことができ、また、鉄板が冷めにくいというメリットもあります。「ペレット」は、英語で「小さくかためたもの」「錠剤」といった意味を持ち、ステーキの鉄板の上に乗った丸い鉄の塊を指します。

名古屋のステーキハウスが考案

名古屋のステーキハウスが考案

ペレットは、愛知県名古屋市に本社を構えるステーキ専門店「あさくま」の初代社長、近藤誠司氏によって考案され、全国へと広がりました。

耳にした客の意見を参考に、逆転の発想で誕生

ペレットは、近藤氏が、客から「レアの焼き加減を注文しても食べ進めるうちに鉄板の熱が伝わり、後半にはミディアムの状態になる」との意見を聞いたことがきっかけとなり、「鉄板に熱した鉄を添えることで、客側が焼き加減を調整できるようにしてはどうか」との逆転の発想から誕生しました。自身でカットしたステーキをペレットに押し当て、焼き加減をお好みで調節できるそのアイデアは、実用性はもちろんのこと客自身が料理を仕上げるというエンターテイメント的な側面もあり、大ヒットとなりました。ペレットは、現在も多くのファミリーレストランやステーキ専門店で採用されています。

ペレットの種類

あさくまでは、ペレットが付いたステーキ用の鉄板を特注して客に提供していますが、その他に、別添のペレットを鉄板の上に乗せる方法もあります。別添のペレットを使用している店では、あらかじめペレットのみを300度近くのオーブンで予熱しておき、提供する直前にステーキ用の鉄板に乗せて客席へと運びます。そのため、「ステーキを好みの焼き加減に仕上げる」といった用途に加え、ペレットの熱がステーキ用の鉄板に伝わることで、鉄板が冷めにくくなるという利点もあります。

欧米では、ステーキと鉄板の組み合わせは見られない

わたしたちがステーキを思い浮かべるときは、多くの人がアツアツの鉄板に乗ったステーキを想像すると思いますが、ステーキの本場であるアメリカや、食肉文化の長いヨーロッパにおいては、ステーキが鉄板で提供される風景はあまり見かけません。

鉄板でステーキを提供するのは日本独自の文化

欧米においては、ステーキは、温められた皿に乗って提供されることが一般的で、鉄板にステーキを乗せて提供する文化は日本独自のものであると考えられます。特に、ステーキ文化が発達したアメリカでは、肉の焼き加減にこだわる人が多く、鉄板に乗せて提供されると、時間が経つごとに焼き加減が変化してしまうというデメリットがあります。日本においても、ステーキを専門とする高級店などでは、ステーキは皿に乗って提供されることが多く、これは、ベストな状態で客に料理を味わってもらいたいといった料理人の思いが反映されています。日本においては、ステーキが広まったきっかけがファミリーレストランであったこともあり、見た目や音からも料理のおいしさを演出できるよう、鉄板での提供がスタンダードとなりました。