ご希望の飲食店情報を無料で検索できます

クックドア

文字サイズ

お好み焼き事典

お好み焼き事典

お好み焼きの食材 野菜類

お好み焼きに入れる野菜の代表格が、キャベツです。関西風お好み焼きには生地と混ぜやすく歯ごたえも感じられるように粗みじん切りが、広島風お好み焼きには重ね焼きの際に生地の上に盛りやすいように千切りにされて調理されます。キャベツのシャキシャキとした歯ごたえがお好み焼き全体の歯ごたえを整える役割がある他、ビタミンなどの豊富な栄養価においてもお好み焼きには欠かせない具材です。また、キャベツの他、お好み焼きにはモヤシやネギなどの野菜が良く合うため、トッピングの具材として好まれています。

日本人とキャベツ

日本人とキャベツ

さて、現在では当たり前のように日本人の食卓に上がっているキャベツですが、日本で食用として栽培され始めたのは明治以降のことです。古代ギリシャやローマ時代には胃腸の調子を整える健康食として食べられていたと伝えられるキャベツは、江戸時代前期に初めて日本に上陸しましたが、食用としてではなく、なんと観賞用の花を品種改良させるために栽培されていたことが分かっています。ちなみに、その品種改良によりキャベツから生まれたのが、現在のハボタンです。

一方、前述のように古代の西洋では胃腸薬として食されていたキャベツの栄養価の高さは、当時の学者たちも知っていたため、食用の研究が進められていました。1874年(明治7年)に欧米からキャベツの種子を取り寄せて栽培試験を始めたことから、日本での食用キャベツ生産への品種改良が始まりました。寒冷地でも栽培が可能で、当時稲作が行ないにくかった北海道、東北地方などで栽培されるようになりました。しかし洋食が庶民には広まっていなかったため、当時の生産量は決して多くありませんでした。終戦後、日本が食糧難に見舞われると生産量が拡大し、市場に大量のキャベツが流通し始めます。ときを同じくして広まっていったお好み焼きなどの鉄板料理にキャベツが多く取り入れられ、さらに日本人の洋食化が進んでいったこともあり、さらにキャベツは多く栽培されるようになり、市民権を得たのです。

モヤシ

モヤシも、お好み焼きに良く合う野菜のひとつです。何よりもその歯ごたえの良さが心地良く、もっちりとしたお好み焼きにシャキシャキ感を増加させ、熱でしんなりしてやわらかくなったキャベツの持ち味のアシストをしてくれます。具材を混ぜて焼く関西風お好み焼きよりも、具材を生地の上に重ねて焼く広島風お好み焼きの調理法が適しています。本場広島においては、戦後お好み焼きがブームとなり始めた頃はモヤシは具材としては入れられていませんでしたが、その後味覚のバリエーションを増やすにあたって入れられるようになり、今では定番の具材となっています。水分の多い野菜なので「ソースが薄まるのでは」と思われることもありますが、実は濃厚なお好み焼きソースの味と良く合うためにファンが多い具材です。

ネギ

そしてトッピングの具材として好まれているのがネギです。仕上げにパラパラと少量のネギをふりかけることはもちろん、大量のネギをメイン具材として使用することもあります。お好み焼きに限らず、ラーメンやチャーハンなどにおいても「ネギ好き」の人は多く、無料のネギがあれば大量に入れる光景をご覧になったことは多いでしょう。お好み焼きで有名なのが、キャベツの代わりに大量の刻み青ネギを使用した「ネギ焼き」ではないでしょうか。大阪市十三のお好み焼き屋「やまもと」がその発祥だと伝えられており、鉄板の上に薄く広げた生地の上に山盛りのネギと具を乗せて、さらに生地をかけて焼いていく「ネギ焼き」は、さっぱりしたネギの風味がソースの味にも良くマッチした人気メニューです。