ご希望の飲食店情報を無料で検索できます

クックドア

文字サイズ

お好み焼き屋事典

お好み焼き屋事典

たくあんや紅ショウガがアクセント!遠州焼きの魅力

「遠州焼き」とはその名の通り遠州=静岡県西部、浜松市とその周辺で食べられているお好み焼きです。ただし地元の人は「遠州焼き」とは呼ばず、単に「お好み焼き」と称しています。浜松で営業していたお店が東京へ進出したときに、関西風お好み焼きとも広島風お好み焼きとも違う、遠州独自のお好み焼きであることを主張するためにこの名を付けたのが「遠州焼き」という呼び名の始まりだと言われています。そこには強いアイデンティティの主張と、いつか関西風や広島風に並ぶ名物料理になるという希望と、深い地元愛が感じられます。

遠州焼きの特徴

遠州焼きの特徴

「遠州焼き」には、たくあん・紅ショウガ・ネギが入っている、薄焼き、ウスターソースで味付けをする、二つ~三つに折って食べやすい大きさに切り皿に盛る、などの特徴があります。あっさりとした味の薄焼きなのでおやつとしても好まれ、また薄焼きであるために焼き上がりまでの時間も5分程度と短時間で調理できます。

たくあん入りの理由

何よりも他のお好み焼きと大きく違う点は、「たくあん入り」ではないでしょうか。その理由は戦後にさかのぼります。食糧難に見舞われていた戦後の浜松地方では、近隣で収穫できる「三方原ダイコン」を活用することが多く、家庭でも三方原ダイコンでたくあん漬けが盛んに作られていました。そこで、お好み焼きに必要なキャベツの代わりに身近なたくあんを使ったのが由来だとされています。たくあんのポリポリとした歯ごたえが独特の食感を生み、地元の人たちに愛されていきました。

遠州焼きの作り方

1.生地を混ぜる
5ミリ程の角切りにしたたくあん、みじん切りにした紅ショウガ、ネギ、天かす、卵を生地に入れて混ぜ合わせます。
2.鉄板で焼く
油を引き熱した鉄板に、おたま一杯分の生地を中心から円を描くように広げます。生地全体に気泡が出てきたら裏返し、1分程焼いたら再度裏返します。
3.味付け
ソースを塗り、かつお節や青のりをトッピングしたら、2枚のコテを使用して円盤状の生地の端からくるくると折り重ねていきます。棒状に折りたたんだら、そこに再びソースを塗り、かつお節と青のりをかけます。ひと口大に切れば完成です。
関西風・広島風の要素
生地を混ぜてから鉄板に乗せる「混ぜ焼き」の手法は、関西風お好み焼きと同じです。しかし、生地をおたまで一杯分だけ取って薄焼きにするのは、広島風で見られる手法です。それらがミックスされている点からも「遠州焼き」のオリジナリティが感じられます。また、味付けはお店によってソースや醤油などと違いがあるので、数店をはしごしていろいろな味を楽しむのも良いでしょう。

今も昔も人気の駄菓子屋メニュー

「遠州焼き」は今でも、「食事」と言うよりは「駄菓子屋メニュー」と言うべきカジュアルで広く愛されている食べ物で、同じ静岡県内の「富士宮やきそば」「静岡おでん」と並び静岡B級グルメのひとつに数えられています。浜松市内とその周辺では現在、数十軒のお店で食べることができます。