グルブロ!(食べ歩きグルメブログ)

国内最大級の飲食店情報サイト「クックドア」

昔懐かしいシンプルなラーメンから食材に凝ったラーメンまで、その土地で食べられるラーメンの味わいや文化が幅広いのも魅力です。普段はカジュアルな料理として紹介されることが多いものの、格付けガイドブック「ミシュラン」で星を獲得する店舗も登場し、もはや「メンズがひとりで食べる物」「B級グルメ」などとひとくくりにはできない程に進化し続けています。そこで今回は、ラーメン激戦区のひとつ・関東・横浜のラーメンについて、幅広く支持を集めるお店を見ていきましょう。

岸ゆうなと岸ゆづる
国内最大級の飲食店情報サイト「クックドア」

記事

関東地方のご当地ラーメンまとめ

関東ご当地ラーメン

黄金色の薫り高いスープに、小麦が香る麺と、具を入れただけのごくシンプルな料理ながら、日本人の心をとらえて離さない魅惑の逸品・ラーメン。特に醤油ラーメンは、ラーメンが日本で食べられるようになる黎明期から親しまれてきたオーソドックスな味のひとつです。
昨今では格付けガイドブック「ミシュラン」で星を獲得する店舗も登場し、味わいのバラエティは無限大。特に関東・横浜はラーメン激戦区であり、その分レベルも自然と高くなっています。今回はそんな関東ラーメンについて、とっておきのお店をご紹介しましょう。

関東ラーメンは、横浜から始まった

関東ラーメン

とっておきの店舗をご紹介する前に、関東ラーメンとはそもそも何を指す物なのか、最初におさらいしておきましょう。

関東ラーメンを語るには、ラーメンが日本へやってきた歴史から知る必要があります。1854年(安政元年)、ペリーが来航し開国を迎えた日本には、横浜をはじめ神戸や長崎など、全国主要の港町から異国文化が流入したことをきっかけに、大勢の中国人が日本へ押し寄せて現在でも知られる中華街を形成しました。

この中華街を発信地として、中国生まれの麺文化が各地へと広がり、その土地で独自の進化を遂げるようになったのです。例えば長崎では、日本の食文化にオランダ(蘭)や中国(華)の食文化がミックスされた「和華蘭(わからん)文化」のひとつに数えられる「長崎ちゃんぽん」が誕生。そして横浜では、具と薄味のスープが一体となった中国スタイルの麺から変化し、スープと麺を味わう「ラーメン」が誕生しました。

このように今の日本で食べられているラーメンの源流は、横浜の開港から始まったのです。

中国の麺文化が独自に進化を遂げ醤油味のラーメンが誕生

醤油ラーメン

横浜で生まれたラーメンの黎明期は明治中期。塩味のスープにネギがのっただけの、ごくシンプルなラーメンです。この単純明快な料理に、やがてメンマや焼き豚などがトッピングされ、さらには日本人に馴染み深い醤油がスープに加わるようになりました。スープに醤油を加えること、ここに中国の麺文化との決定的な違いが生まれ、関東ラーメン=醤油ラーメンが誕生。

それでは当時のラーメンを彷彿とさせる、オーソドックスな醤油ラーメンの名店をご紹介しましょう。

名物屋

黄金町に構える横浜の人気店です。店内はわずか8席とこぢんまりとした風情で、昭和の趣を感じさせるお店のラーメンは、琥珀色の透き通ったスープが美しい醤油風味。鶏ガラから取ったじんわり滋味深い味わいにはほんのりと生姜が香り、程良いアクセントになっています。このスープに合わせている麺はストレートの平麺。トッピングの焦がしネギとチャーシューが脇を固めていて、屋号の通り、横浜を代表する名物ラーメン店です。

【施設情報】

「電車を乗り継いででも食べたい」ファン殺到の武蔵小杉の王道ラーメン「ラーメン丸仙」

ラーメン丸仙

駅前の再開発で急速に発展し続ける注目の都市・武蔵小杉駅からすぐ、地元っ子に愛されるラーメン店です。

名古屋コーチンの鶏ガラをベースに、豚ガラや野菜、フルーツなどをじっくり煮込んだスープ。イメージする味を出すために、また、濁りが出ないように注意しながら8時間程コトコトと煮込むことで、鶏や豚の動物系からしみ出す旨みに加えて、野菜やフルーツの甘みも感じられる、ふくよかな味わいに仕上がります。

麺は大きな釜で泳がせるようにして茹で、竹柄そば揚げで麺を湯切りすることで、麺と麺の間にふんわりと空気が入り、優しい風味のスープにぴったり。こうしてでき上がるラーメン「支那そば」は、鶏ガラの風味とコク、醤油のかぐわしい香りが際立つ王道の味。「どこにでもありそうな味なのに、ここでしか食べたくない」と熱烈に支持され、遠方から電車を乗り継いで訪れるファンも少なくありません。オーソドックスな醤油ラーメンを地で行く、注目の人気店です。

【施設情報】

旨みが押し寄せる「くじら軒」で腕を磨いた店主の渾身の作

くじら軒

流星軒

「麺屋武蔵」、「青葉」などと並び、名店のお手本として知られる、横浜市都筑区の伝説のラーメン店「くじら軒」。2000年(平成12年)に創業した「流星軒」の店主は、この店を始める前に、「くじら軒」でラーメン修業を行ない、「流星軒」を立ち上げました。

スープの原料は丸鶏とゲンコツがベース。ここに干しエビや干し貝柱、昆布など、旨み成分のひとつ・グルタミン酸を含む魚介の乾物や、旨み成分・イノシン酸を多く含むカツオ節やサバ節、そして数種類の野菜とリンゴをプラスして、旨みが凝縮した透明感のある黄金色のスープを作ります。

そして醤油ダレには、愛知県武豊町の老舗醤油で、照りととろっとした甘みが特長の「傳右衛門醤油」と、「本膳」の醤油や本みりんを独自の配合でブレンド。コクと甘み、キレを感じる味わいに仕上げているのです。

この特製醤油ダレを加えた黄金色のスープに合わせるのは、卵色の中太麺で、ひと口すすると、醤油の香ばしい香りと、魚介や鶏の旨みがふわーっと口の中に広がり、なんとも極楽のおいしさ。そこに小麦のおいしさを感じさせる麺のつるみが好相性。

肩ロースとモモを使用した、とろけるような口当たりのチャーシューも良い味を出しています。

【施設情報】

コク深い醤油風味に背脂がガツンと利いたワイルド系「維新商店」

維新商店

JR横浜駅から徒歩15分程の好立地。ボーリングセンター・ハマボウルの川沿いを奥に進むと、赤色の目立つ看板が見えてきます。そこが、横浜っ子から支持を集める「維新商店」です。

同店のラーメンは、コク深い醤油味のスープに背脂ががっつりと浮かんだ無骨な味わい。脂っこさを感じさせないのは生姜を加えているからです。

そして、麺で使用している小麦粉は、国産高級小麦「ハルユタカ」を改良して作られた、もちもちとした食感が特長の「春よ恋」。自家製の手もみでちぢれさせた中太の麺は、小麦の特性が活きた強い弾力を感じるもっちり食感で、スープと一緒にすすると醤油と背脂のコクに、麺の味わいが際立ち、トッピングのチャーシューは肩ロースを使用し、しっとりとした風味に仕上げています。

【施設情報】

横浜の醤油ラーメンと、東京の醤油ラーメンの関係

喜楽

横浜から始まったラーメンの歴史ですが、よく耳にする東京の醤油ラーメンとの関係性を見ていくと、東京で初めてラーメンが提供されたのは、1910年(明治43年)。同年に開店した浅草の「来々軒」の主人・尾崎貫一が、横浜の中華街から中国人の料理人を大勢雇い、ラーメンを出しました。諸説ありますが、このとき、日本人好みの味で提供するためにラーメンスープに醤油が加えられたとされています。

横浜からもたらされた、醤油ラーメンの味。ここでは、そんな東京の醤油ラーメンの名店もご紹介しましょう。

喜楽

1952年(昭和27年)創業。JR渋谷駅から道玄坂方面へ5分程歩いた路地裏にあります。同店は東京を代表する老舗として知られる店のひとつ。

台湾出身の創業者が作ったとされるラーメンは、醤油が香る透き通ったスープに、もっちりとした平麺を合わせるのが特徴です。トッピングには揚げネギがたっぷりと添えられ、スープにコクと香ばしさが加わって、味わい豊かに。

スープと、スープを程良く絡める平麺との相性が良く、長年常連のシニア世代から、渋谷で遊ぶ若者まで、幅広い年齢層から支持を集めています。

【施設情報】

ラーメン激戦区に60余年、製麺所直営の価格とクオリティで勝負「光来」

西新宿・小滝橋で、60年以上営業を続けている1953年(昭和28年)創業の、歴史のある老舗ラーメン店です。

西新宿と言えば、激辛ラーメンの人気店「蒙古タンメン中本」や、煮干しラーメンの「すごい煮干ラーメン凪 西新宿七丁目店」、つけ麺の「龍の家 新宿小滝橋通り店 」など、有名ラーメン店がしのぎを削る激戦区。その分、店舗の入れ替わりも激しく、味のレベルも高いこのエリアで、昔ながらの変わらない味を提供し続けている労力は並大抵ではありません。

さらに特筆すべきは、ラーメン一杯が400円という安さ。と言うのも、店が製麺所直営のため、価格を抑えられるのです。その味わいは、鶏ガラをベースにした昔懐かしい醤油味。おいしさもさることながら、ワンコイン握りしめて食べられる幸せを感じられます。

【施設情報】

もうひとつの横浜発ラーメン「サンマーメン」

サンマーメン

ここまで、横浜発の醤油ラーメンをご紹介してきましたが、他に独自の進化を遂げた、横浜発のラーメンがあります。それが「サンマーメン」。県下のサンマーメンを応援する「かながわサンマー麺の会」によると、1947年(昭和22年)ごろに横浜市の中華料理店が発明した、醤油味のスープに、肉やもやし、白菜などの野菜や季節の具に餡をかけた物が発端だとされています。

細かな定義は決まってはいないものの、「肉やもやしなどの具材を炒めることで歯ごたえを良くし、とろみを付けたコクのある具に仕上げた物」が、各名店の共通点です。それではサンマーメン発祥と言われる、老舗をご紹介しましょう。

玉泉亭

創業は1918年(大正7年)、2代目の伊田辰雄氏がサンマーメンを発明して以来、「サンマーメンは玉泉亭」として知られています。

同店のサンマーメンは、ダシの味わいが感じられるあっさりめの醤油ベースのスープに、炒めた白菜やニンジン、もやし、肉などの具材にあつあつの餡がかかっていて、麺の上に餡のかかった具材がのることで温度が冷めにくく、食べ終わるまで熱いまま。この具材がスープと細麺に絡むと、トロトロの中に野菜のシャキシャキ感とスープの優しい味わいを感じられます。芯まで凍える真冬に、息をふうふうしながら食べたくなる、心も体も温まる逸品です。

【施設情報】

こちらの記事も読まれています

ページの先頭へ戻る