ご希望の飲食店情報を無料で検索できます

クックドア

文字サイズ

ファミレス事典

ファミレス事典

今や当たり前となったバイキング料理!実は日本独自にアレンジされたものだった!?

ズラリと並べられた様々な料理を、セルフサービスで楽しむ「バイキング料理」。好きなものを好きな量だけ食べられるところがうれしい飲食店での食事スタイルですが、このスタイルも実は日本独自にアレンジされたものです。

伝統的かつ革新的な食事スタイル

伝統的かつ革新的な食事スタイル

最近では「ビュッフェ」と呼ばれることも多く、ホテルの朝食としてもすっかりお馴染みとなったバイキング料理。日本にこの食事スタイルが登場したころのエピソードをご紹介します。

北欧の伝統料理「スモーガスボード」からの発展

日本で初めてバイキング料理スタイルを始めたのは、東京・日比谷の「帝国ホテル」です。1957年(昭和32年)に、当時、帝国ホテルの社長であった犬丸徹三さんの長男の一郎さんが、海外留学先で北欧の伝統的料理である「スモーガスボード」と出会い、父である徹三さんにそのスモーガスボードの魅力を驚きをもって伝えたことが、きっかけでした。

スモーガスボードとは、スウェーデン語で「スメルゴスブルド」といい、スメルは「パン」、ゴスは「バター」、そしてブルドは「テーブル」を意味し、従来はオープンサンドイッチを主体とした前菜のことで、一定の料金を払うと、並んだ料理を好きなだけパンに乗せて食べられるものです。並べられる特徴的な料理は、北欧らしく鰻やキングサーモンの燻製、ニシンの酢漬けや焼き物といった魚介類ですが、それ以外にも様々なコールドミートやミートボールの煮込み、チーズなども並び、簡単なものでも20~30種類、多い場合には150種類ほどもあり、これらを大きなテーブルに並べ、好みのものを選んで食べるスタイルです。一説には、北欧の長い冬を、主婦たちが料理を持ち寄って楽しんだ風習から始まったと言われています。

日本生まれのバイキング料理

一郎さんからスモーガスボードの魅力を聞いた徹三さんは、翌年の1958年に帝国ホテルに開業したレストラン「インペリアル・バイキング」で、この北欧のスモーガスボードを真似たバイキング料理を導入したのです。

「バイキング」は、8世紀~11世紀にかけて出現した北欧の海賊を指す言葉ですが、この言葉を食べ放題スタイルの意で用いるのは日本独自のものです。このネーミングの由来は、ちょうどレストランの開業時に公開されていたカーク・ダグラス主演のアメリカ映画『バイキング』の中の船上で食べ放題というシーンに着想を得て、帝国ホテルの社内公募により名付けられたそうです。

気になるのが、お値段です。大卒サラリーマンの初任給が1万2000円の当時、昼が1200円で、夜は1500円だったそうで、かなり高額な設定でした。