ご希望の飲食店情報を無料で検索できます

クックドア

文字サイズ

ファミレス事典

ファミレス事典

西洋の食文化ジビエ!ジビエのルーツには、人と動物の深い関わりがあった!

「ジビエ」という言葉、ご存知ですか?日本でも最近になって徐々に浸透を始めているようです。ジビエを簡単に説明すると、ハンターがしとめた野生の動物を調理していただく、フランスを中心とした西洋の食文化のひとつです。その魅力は、どんなところにあるのでしょうか? また、最近日本で広まりつつある背景とは?ジビエの裏側には、人と動物の深い関わりがあるようです。

ヨーロッパの貴族社会から始まった食文化

ヨーロッパの貴族社会から始まった食文化

元来、ジビエはヨーロッパの王侯貴族が楽しんでいた食文化でした。彼らはハンティングを楽しんだ後、獲物をお抱えの料理人に調理させて、食卓に並んだ料理を前にその日の成果についてあれこれ自慢し合っていたのです。その習慣が徐々に庶民の間にも広まり、一般のレストランでもジビエ料理が楽しめるようになっていったのです。一方、日本にヨーロッパ式のジビエが広まり始めたのは、意外に遅く1990年代になってからです。しかし、この段階では、日本国内の素材を使うのではなく、フランスから輸入した素材を使ったものがほとんどでした。主にはハト、マガモ、ヤマウズラ、野ウサギなどです。そして、日本人に馴染みの薄いこれらの食材への関心度が一気に高まることはありませんでしたが、一定のファンを獲得して季節になるとリゾート地のレストランなどではよく見られるようになっています。ちなみに、ジビエのオンシーズンは、種類やその年の気候にもよりますが、秋から初冬にかけてがメインです。

日本でジビエへの注目度が高まっている理由

1990年代以降、日本国内でも一定の根強いファンを獲得したジビエへの注目度がここ数年で急激に高まり、ニュースなどでもジビエという言葉がよく聞かれるようになってきています。その背景には、野生のシカやイノシシなどによる農作物の被害が増え続け、山沿いの市町村では組織的に駆除する必要性が出てきたことがあります。それまでは、駆除してもそのまま廃棄処分されていましたが、その数があまりにも増え、なおかつ本来は山の恵みでもある野生動物を最大限に活かしたいとの思いから、多くの自治体がジビエとして活用する道を模索し始めたのです。日本には伝統的にイノシシやシカを使った鍋料理などがあり、ほんの少し発想を変えればとても理にかなった取り組みです。西洋料理の高級食材として流通するための処理技術や流通経路の整備が急がれるところですが、山のリゾートホテルなどでは、「メニューに載せてはいないけれど、予約していただければご用意します」と話すところが確実に増えています。日本版のジビエは、山の神様からいただいた恵みを感謝しながらいただく…そんな新たな食文化として定着しつつあるようです。