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「サクラ」、「ボタン」、「モミジ」ってなんのお肉?得するお肉の雑学をご紹介

好奇心旺盛な人びとが集まる食事会なら、日本料理のなかでもちょっと趣向を変えて、サクラ、ボタン、モミジの鍋なんていかがですか?若い方は「植物の鍋料理?」などと天然ぶりを発揮してしまうかも知れませんが、40代以上の方ならきっとご存じですよね? そうです、馬肉、猪肉、鹿肉のことです。希少価値の高いこれらの肉、一生に一度ぐらいは食べてみたいと思いませんか?

馬肉はサクラ

馬肉はサクラ

日本の一部の地方では、江戸時代初頭には馬の肉をタンパク源として取り入れていたようです。そして、肉食文化が浸透を始めた明治時代以降は、牛肉の代用品として広まり、馬肉料理の専門店なども登場するようになりました。馬肉のことを「サクラ」と呼ぶようになったのは、坂本龍馬が作った都々逸からとったという説や、馬肉の色がきれいなピンク色をしているからという説などがあり、定かではありません。生で刺身として食べることも多いのですが、すき焼きのように割り下を使った鍋でいただくのも牛肉とは違ったあっさりとした旨みが味わえます。というのも、馬肉は牛肉よりカロリーが低く、タンパク質の多い、ヘルシーな食材だからです。体重をコントロールしながら筋肉をつけたい時には馬肉に限ると、スポーツ選手のファンも多いようです。食用の馬は九州地方を中心に厳格に管理された環境で育てられており、現在日本国内で食べられる数少ない生肉のひとつでもあります。輸入した馬肉も流通しているようですが、初めて馬肉を召し上がるのであれば、やはり国産で試してみるのが一番です。食する機会の少ない肉ですが、一度食べるとやみつきになる人も多いそうです。

猪肉はボタン

猪肉は、日本古来のジビエともいえる存在です。肉食が禁止されていた時代でも、山間部で暮らす人たちは、猪のことを「山くじら」と呼んで、くじらだから肉食ではないとの建前で猪を食べていたそうです。ちなみに、ジビエとはハンターがしとめた野生動物を使った料理を指すフランス語です。この猪肉は独特の香りがあるものの、味噌ベースの割下とよく合い、寒い冬には体の芯からあたたまる鍋として知られています。近年は山から人里に下りてくる猪が増え、駆除しなければならないことが増えていますが、こうして捕獲された猪を食肉として活用できるよう、食肉加工場の整備を始めた自治体も登場しています。郷土料理としてPRを始めた所も多く、山からいただいた恵みとして猪を活用する流れが活発化しているようです。旅行などで山間部に出掛ける時には、ガイドブックなどで探してみてはいかがでしょう。

鹿肉はモミジ

鹿肉も肉食禁止の時代から、鹿が生息していた地域では食されていました。鹿肉がモミジと呼ばれるようになったのは、百人一首の「奥山にもみじ踏み分け鳴く鹿の 声きくときぞ秋は悲しき」からとったとの説が有力です。味はあっさりとして、くせがなく、様々な料理に応用しやすい食材として再び注目を集めています。また、ヨーロッパでは昔から鹿肉は高級食材として流通し、高級レストランなどでも出されています。北海道でも増えすぎたエゾシカを特産品として活用しようと動き始めた自治体が出てきました。山の恵みを必要なだけ、感謝しながらいただくという日本人の知恵が試されようとしているのかも知れません。このモミジも、旅行先などで出会ったら、山の神様に感謝しながら味わってみたい稀少な食材です。