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喫茶店・カフェ事典

喫茶店・カフェ事典

カフェの起源はフランスとイタリア!カフェ誕生の歴史をご紹介

「カフェ」とは、今や英語圏や日本でも常用される言葉ですが、本来コーヒーを意味する「café (フランス語)」または「caffè(イタリア語)」が由来していることからも分かるように、元々は一般的にヨーロッパ圏における喫茶店の呼び名です。17世紀にトルコからヨーロッパ各所に伝わったコーヒーショップは、当時東洋風のスタイルがほとんどでした。そんな中フランスにおいて、店主が自国の人々に愛されるような工夫を凝らし、作り上げたのが「カフェ」の始まりなのです。こちらでは、主にフランスとイタリアにおけるカフェの歴史を探っていきます。

パリ風カフェのお手本

パリ風カフェのお手本

1686年(貞享3年)、フィレンツェ出身のシチリア人「フランソワ・プロコープ」という人物によって「カフェ・ド・プロコープ」がパリに開店しました。実は、それより以前にコーヒーハウスはフランスに伝わっていましたが、なかなかフランスの文化に浸透せず、プロコープもコーヒーハウスに勤める中でそんな実情を目の当たりにしてきました。そこで、プロコープは、本当にフランス国民に受け入れられるような店を目指すべく作ったのがカフェ・ド・プロコープです。元々は公衆浴場であった建物を改造し、広々とした高級感溢れる店に作り上げたことで瞬く間に民衆に受け入れられ、さらに1689年(元禄2年)通りの向かいにコメディ・フランセーズの新劇場がオープンしたことも追い風となり、店はますます賑わいをみせます。この頃には、多くの芸術家や作家、詩人が集まる文学サロンとしての役割を担うようになり、またあるときは啓蒙思想家が集まる政治サロンにもなり、そして続く18世紀末には革命家が集まって過激な議論を交わす場所へと発展していきます。

フランス革命のきっかけとなったカフェ

カフェ・ド・プロコープがオープンして以来、このフランス様式のカフェはパリの各地で次々に開店します。フランスは革命期にさしかかった18世紀にはパレ・ロワイヤル周辺にカフェが集中しました。この地帯は、警察の立ち入りが禁じられていたためカフェは革命家たちが集う絶好の場となり、秘密裏に話し合いをしていたと言われています。中でも「カフェ・ド・フォア」は、カミーユ・デムーランが演説をしたカフェとして有名で、これはその後フランス革命に繋がるバスチーユ監獄襲撃のきっかけとなりました。

パリのカフェの象徴・テラス席

昔から喫煙者が多いにもかかわらず、当時から室内は禁煙というのがカフェのルールでした。そこで、喫煙者のために登場したのがテラス席です。また、フランスでは日焼けした肌が好まれるため、テラス席で思いっきり日光を浴びるのがパリのカフェならではの過ごし方と言えるでしょう。

ヴェネツィア最古のカフェ

イタリアのカフェの歴史は、1645年(寛永21年)にヴェネツィアのサンマルコ広場周辺にコーヒーハウスが開店することで始まります。その後コーヒーブームが起こり、サンマルコ広場は多くのコーヒーハウスに囲まれることとなりますが、その中で、1720年(享保5年)に開業した「アッラヴェネツィア・トリオンフォンテ」は「カフェ・フローリアン」と名を変えて現在もヴェネツィアで営業しています。このカフェ・フローリアンはカフェラテ発祥の地として有名で、当時の装飾が残りロココ調の美術館のような店内は、今も地元の人々はもちろん観光客にも人気のカフェです。

カフェからバールへ

このように、イタリアでも喫茶文化が浸透していきましたが、1901年(明治34年)に発明されたエスプレッソ・マシンが取り入れられてからは、バリスタがカウンター内でエスプレッソを淹れて提供する形態の店が多く見られるようになりました。これはイタリア語で「バール(bar)」と呼ばれ、このスタイルはヨーロッパを始めアメリカや日本にも広く取り入れられました。現在も各所にバールが溢れるイタリアでは、食事を中心とした店は「リストランテ・バール」、コーヒーが中心の「カフェ・バール」などと分けて呼ばれます。